こどもにとって幼少期を悪い歯並びで過ごすことは、口の中だけにとどまらず顔や全身、心まで悪影響を及ぼします。
また、こどもの時期に矯正をはじめることには多くのメリットがあります。
食事や発音などにはかみ合わせが大きく関わります。
矯正治療により上下顎骨のバランスを整え、口の機能や成長を最大限に活かします。
顎の発育、成長を利用し、永久歯が生えるための準備を行うことができます。将来的な歯並びに対して抜歯を回避できる可能性が高くなります。
歯並びが悪い事に悩んでいるお子さまは思った以上に多くいらっしゃいます。
治療によって以前よりも大きく口を開けて笑うようになった、活発になったというお喜びの声を多くいただきます。
成長に個人差があるように治療開始時期は、一人ひとり異なります。
できるだけ治療の負担が少なく、
効果が最大限となるようなタイミングをご提案します。
お子さまのかみ合わせが
気になったら少し早めにご相談下さい。
就学前など経過観察となる場合も多いですが、
保護者の方、そしてご本人にも将来の歯ならびや治療計画について
知っていただくことがとても大切です。
一緒に成長を見守っていくパートナーとしてお話をいたします。
1995年から学校の歯科検診におきまして「不正咬合」という項目が追加されました。
すべての不正咬合を指摘するものではなく将来ものを噛む機能に影響を与える不正咬合を見つけるための健康項目を指します
不正咬合に◯がついていたからといって必ずしも治療しなくてはならないというわけではありません。
矯正治療を専門におこなう医師に相談するよい機会とお考えいただければと思います。
こどもの矯正治療は、基本的に第一期治療と第二期治療に分けて治療をおこないます。
第一期治療
乳歯と永久歯の生えかわりの時期に、永久歯がスムーズに萌出できるように、上下の顎のバランスをコントロールする等の土台作りをおこない健康な永久歯列完成を目標とします。第二期の治療が必要なくなる場合もあります。
第二期治療
永久歯列完成後、本格的に歯並びを治していきます。基本的には成人の方と同じ治療となりますが、第一期の治療をおこなったことで、抜歯の可能性が少なくなったり、装置を装着している治療期間が短くなることがあります。